2階事務所の増床に伴い床上げしてフリーフロア化した事例
こんにちは!
石川県金沢市に本社を置き、石川県全体のオフィスづくりのサポートをしている石川金沢オフィスづくり.comです。
今回は、【2階事務所の増床に伴い床上げしてフリーフロア化した事例】をご紹介いたします。

ご依頼のきっかけ
石川県・金沢市の某工場の事務所2階の増床のための床工事として、床上げをおこない、フリーフロア化のお手伝いをさせていただきました。
作業の流れ
フリーフロアとは?
簡単に言うと、床と下地床の間に空間を作ることで、配線や配管などを床下に通せるようにした二重床構造のこと。現在、オフィスなどではOAフロアが主流になっていますが、今回は床束で高さを作っていきます。
今回の工事では、以下のような流れで施工しました。
- 床束(ゆかづか)を設置
まずは下地として「床束(ゆかづか)」という支柱を設置しました。
今回は樹脂製の床束を使用。軽量でサビにも強く、現場で高さ調整もしやすい便利な部材です。 - 垂木(たるき)で骨組み作成
床束の上に「垂木」を組んでいきます。
垂木とは、木材を一定の間隔で並べて組んでいく骨組み材のこと。床の強度をしっかり支えてくれます。 - 構造用合板を敷く
骨組みの上から、構造用合板(厚手のベニヤ板のようなもの)を敷いて床面を仕上げます。
耐久性が高く、重いものを置いてもたわみにくい素材です。 - タイルカーペットを敷く
構造用合板の上にタイルカーペットを敷いて作業完了です。

「フリーフロア」と「OAフロア」の違いについて
いかがでしたでしょうか?今回はフリーフロア化の事例でしたが、現在のオフィスはOAフロアが主流。
それぞれの違いをざっくりと説明します。
フリーフロアとは?
前述にもある通り、「床をかさ上げして、床下に空間をつくる工法」の総称で、OAフロアもその一種。
特徴:
- 配線・配管の自由度を高めるための“かさ上げ床”
- 材料や工法に明確な決まりはない(木材で組むケースも多い)
- OA以外の目的でも使われる(断熱・防音・構造改善など)
OAフロアとは?
「Office Automation フロア」=OAフロア。
事務所やオフィスで使うために、配線のための空間を床下に作った専用の床材・システムのこと。
特徴:
- 床パネル+支柱で構成された専用の床システム
- 配線の整理やメンテナンスがしやすい
- 一般的にはユニット式(タイル状のパネルで構成されていて、上げ下げ可能)
- 耐荷重や高さが規格化されてることが多い
- 施工性が高く、オフィスにぴったり
違いを表で表すと…
項目 | フリーフロア | OAフロア |
---|---|---|
意味 | 床下に空間をつくる床全般 | オフィス用に作られた配線床 |
用途 | 幅広い(住宅・事務所・工場など) | 主にオフィス |
材料 | 木材、鋼材など自由 | 専用のユニット部材 |
高さ調整 | 比較的自由(手作業も多い) | ユニットで規格化 |
メンテナンス性 | やや限定的 | 非常に高い(パネル開閉可能) |
まとめ
💡 フリーフロア=工法全体の名前
💡 OAフロア=その中でもオフィス向けに特化したシステム床
今回のように事務所だからといって必ずしもOAフロアでなくても、用途や目的に最適な床をお選びいただくのが良いと思います。
我々、石川金沢オフィスづくり.comは、石川県金沢市で1936年に創業し、60年以上オフィスづくりのお手伝いをしており、オフィス内装工事、オフィスレイアウト設計、オフィス移転、 パーテーション工事、OAフロア工事など、オフィスづくりに一括対応しています。
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