オフィスに休憩スペースを設けるメリット
オフィスの改装や新築にあたって、休憩スペースを設置する企業が増えています。
実は、労働安全衛生法に基づく事務所衛生基準規則第19条には、
「事業者は労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるよう努めなければならない」と明記されています。
そのため、休憩スペースの設置は法によって努力義務として求められています。
この休憩スペースは単なる休憩の場としてだけでなく、
飲食や社内コミュニケーションの場として多様な活用が可能です。
しかし、多くの企業では以下のような課題が見受けられます。
- 休憩スペース自体ない
- 執務室の自席で昼食を取るため、周囲の目を気にして無言で食べている
- 休憩スペースはあるが、仕事をしている同僚に配慮して利用しにくい
- オフィスではなく車内で食事をしている
一方で、休憩スペースを充実させることにより、
コミュニケーションの活性化、社員満足度の向上、さらには採用力強化といった多くのメリットが期待できます。
今回は、休憩スペースを設ける利点と効果的な活用方法についてご紹介します。
オフィスに休憩スペースを設ける利点
1. 社内コミュニケーションの活発化
同じ部署や近い座席の同僚とは話せても、異なる部署や離れた座席の社員とは交流が少なくなりがちです。
休憩スペースは普段接点が少ない人同士のコミュニケーションを生む場となり、アイデアの共有や業務調整をスムーズにするきっかけにもなります。
2. 社員の健康促進
長時間のデスクワークは肩こりや腰痛、さらにはストレスの原因になり得ます。
適度に休憩を取れるスペースを活用することで、心身の健康維持に繋がります。
3. 集中力の回復
人間が高い集中力を持続できる時間には限りがあります。
適切な休憩を挟むことで効率よく集中力を回復させ、業務の生産性を向上させることが可能です。
4. 求職者や来客へのPR
オフィスの環境は、採用活動や外部との関係構築にも影響を与えます。
魅力的な休憩スペースを整備することで、求職者や訪問者に好印象を与えるPR効果が期待できます。
効果的な休憩スペースの設置ポイント
1. 多目的利用で最大の効果を発揮
休憩だけでなく、ミーティングや来客対応、集中スペースとしても利用できるように設計することで、活用の幅が広がり投資対効果が高まります。
2. 快適な運用ルールの設定
休憩スペースを活用するためには、適切な運用ルールが欠かせません。
例えば、特定の時間帯を飲食専用とするなど、利用者の声を反映した運用で快適な空間を実現できます。
3. 執務室とは違う雰囲気を作る
休憩スペースの雰囲気を執務スペースと明確に区別することで、リフレッシュ効果を高めることができます。
たとえば、間仕切りや内装、家具のデザインを変える工夫が有効です。
4. 必要な設備を整える
社員が「利用したい」と思えるような設備を設けることも重要です。
冷蔵庫やコーヒーマシン、雑誌、さらにはアロマなど、オフィスに合った設備をアンケートで確認し導入するのが効果的です。
休憩スペースの整備は、職場環境を大きく変える可能性を秘めています。
導入を検討中の方はぜひご相談ください。豊富な事例や実績をもとに、最適なアイデアをご提案いたします。