地震に備えて検討いただきたいオフィスの地震対策9つのポイント
こんにちは。
石川県金沢市に本社を置き、石川県全体のオフィスづくりのサポートをしている石川金沢オフィスづくり.comです。
令和6年1月1日に能登半島地震が発生しました。
弊社のお客様は北陸地方の企業が多く、能登半島地震において被害を受けております。
余震も続く中、弊社としてできることは何かと考え、 今回はオフィスの地震対策についての情報発信をさせていただきます。
働いている方の多くは、日中の3分の1の時間をオフィスで過ごしているため、オフィス内で地震を体験する可能性は高いです。
そのため、社員の命を守るためにも、オフィスの地震対策の見直しをする参考にして頂ければ幸いです。
ポイント①:地震に強いオフィスレイアウトへの見直し
オフィスレイアウトやオフィス家具の配置によって、地震による被害を最小限に抑えることができます。下記の対策が出来ているか確認しましょう。
・避難経路の幅が1.2メートル以上あること
・避難経路や通路付近には障害になる物を設置していない
・避難経路に転倒可能性のある背の高いオフィス家具を設置していない
・避難経路や、避難方向が誘導灯によって明確になっている。誘導灯はメンテナンスがされており、
・デスク周辺やオフィスの中央に背の高いオフィス家具を設置していない
上記は最低限実施すべきことです。まだ対策が出来ていない企業様は今のうちに対策を検討しましょう。
ポイント②:オフィス家具の地震対策
地震が発生した際に、オフィス家具は転倒や移動することが多く、避難経路を塞ぐ危険性があります。
また、オフィス家具から収納物が落下したり、飛び出したりする危険性もあります。
オフィス家具の転倒防止対策は下記を参考にしてください。
・転倒防止金具によってオフィス家具を壁・天井・床に固定している
・オフィス家具同士は連結金具で固定し、大きな塊にすることで転倒しにくくしている
・引出しの飛び出しを防止するラッチ機能付き収納家具を設置している
・連結式の書庫は上下の書庫同士を金具で連結している
・ガラス戸のあるオフィス家具は、ガラス戸に飛散防止フィルムを貼っている
・オフィス家具の上に荷物や段ボールを置かない
非常に大きな地震の場合、オフィス家具の転倒を完全に防ぐことができるわけではありませんが、
対策をしないよりも、オフィス家具が転倒するまでの時間が増えます。その数秒が生死を分けることもあります。
ポイント③:ローパーティションの地震対策
ミーティングスペースの囲いや、目隠しとして利用されるローパーティションは、
見た目以上に重量があり、転倒すると危険です。
地震の際には、転倒防止対策をしていないローパーティションが転倒し、社員の怪我や避難通路を塞ぐ要因になりえます。
特に、I型(直線)でレイアウトされ、床や壁に固定されていないローパーティションは危険です。
安定性の高いL字・コの字・H字・T字型のレイアウトにする、床や壁に固定するなどの対策を取りましょう。
ポイント④:複合機の地震対策
ほとんどのオフィスに設置されている複合機は、地震の際には転倒だけでなく、キャスターで移動する危険があります。
複合機は100kg近い重量があり、オフィス中を動き回ると非常に危険です。
コピー機のキャスター部分をロックするキャスターロックや耐震バンドを活用して対策をします。
ポイント⑤:窓まわりの地震対策
地震の際にはガラスが割れる危険があります。
窓まわりの地震対策は社員だけでなく、オフィス周辺の通行人の安全のためにも必要な対策です。
窓ガラスには飛散防止フィルムを貼ることで、災害時のガラス飛散を防ぐことができます。
また、窓ガラス付近には背の高いオフィス家具を設置しないようにします。
背の高いオフィス家具が倒れて窓から落下することもあるからです。
ポイント⑥:デスク周辺の地震対策
デスク周辺は地震が発生した際に、社員が仕事をしている可能性が高いスペースです。
社員の安全を確保することも重要ですし、パソコンなど大切なデータがあるスペースでもあります。
下記のような対策ができているかを確認しましょう。
・ワゴンのキャスターはロックしておく
・デスク下に避難できるように、デスクの足元を整理整頓しておく
・デスクトップパソコンをデスクに固定して転倒防止対策をしておく
ポイント⑦:敷地内の工作物の点検と補強
地震発生時には、下記のような敷地内の工作物による被害も発生するので点検をしましょう。
既に目で見て、ひび割れが目立つ、老朽化していると感じる場合は対策をしましょう。
・看板や照明機器が老朽化して落下の危険がないか
・外壁のはく離の危険がないか
・ブロック塀や門柱などの倒壊の危険はないか など
ポイント⑧:テレワークができる環境の整備
テレワークができる環境を整えておくことで、
通常時は柔軟な働き方を実現でき、介護や育児を理由とした社員の離職を防ぐことができます。
また、テレワークができることで、採用できる人材の幅が広がる効果もあります
災害時は事業継続リスクへの備えとしての役割を果たします。
下記のような準備をすることでテレワークが実現できます。
・デスクトップパソコンをノートパソコンに切り替える
・デジタル化を推進し、デジタルツール上で業務が完結できるようにする
・ペーパーレス化を進める
・就業規則の見直しをする など
ポイント⑨:防災備蓄品を用意する
地震発生時には、あらゆるインフラがストップしてしまう可能性が高いです。
また、帰宅困難になる社員も発生することもあり、オフィス内で数日過ごさなければならないこともあります。
そのため、防災備蓄品を3日間分想定して用意します。
災害備蓄品を準備する際には、お気軽にご相談ください。
収納可能スペースや、立地などから必要な防災備蓄品を検討します。
防災備蓄品の一例を挙げます。
食料品(アルファ米や栄養補助食品 など)、飲料水、医薬品(風邪薬や胃腸薬 など)、ティッシュ(ウェットティッシュ)、タオル、レインコート・折りたたみ傘、懐中電灯(ソーラー式または回転式)、発電機、暖房器具、軍手、工具、ラジオ、ヘルメット、ライター・マッチ、マスク、防寒着、毛布 など
山岸製作所では、震災で転倒したオフィス家具の転倒防止工事を柔軟に対応させていただいております。
上記でご紹介した各種対策のご相談も可能です。
弊社でお力になれることがあれば、お気軽にお声がけください。
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